冬の終わりは、就職活動が忙しくなってくる時期である。
そんな時に、
「君は、このまま研究を続ける、それとも仕事する?」
といった会話がなされる。
研究と仕事は違うものだと考えた上での発言である。
ただ、研究という活動の、
考えて(Plan)、実行して(do)、評価して(Check)、改善する(Act)
というステップを考えると、
本質は他のどんな仕事とも変わらない。
世間では、このようなステップをPDCAサイクルと呼んで、
意識することで、仕事の効率化を目指したりしている。
もちろん、
「研究」では、考えることの重要性が非常に大きいという特徴がある。
そして、「研究」における「考える」ステップは、
経験やひらめきといった捉えどころのないものが重要であることもよくわかる。
しかし、
世の中には、経験が必要だと考えられていた業界に、論理的な思考を持ち込んで成功した例も数多い。
研究のステップにも、論理的な思考を導入することが有用かもしれない。
この本は、
コンサルタントによって書かれた、論理的思考の本である。
研究にもスピードが求められる現在、
このような思考も研究に応用できるのではないだろうか。