2011年6月13日月曜日

実験の手引き

大学時代、本音かどうかはわからないが、「白衣を着ている姿にあこがれて、応用化学科に進学した。」と言っている友人がいた。確かに、化学系の実験室といえば、白衣のイメージがある。化学系で白衣を着る理由は、いくつかある。例えば、有機溶媒などが直接服につかないようにするという理由もあるし、火や危険な物質がついてしまった時に素早く脱げるようにするといった理由もある。また、白い白衣をバックにすると、薄い溶液の色も正しく判断できるといった理由もあるようだ。

しかしながら、基本的に物理系では、白衣は着用しない。ひらひらとした白衣のようなものを着ていると、真空ポンプのローラーなどに巻き込まれてしまう危険性があるからだ。「実験」といっても、分野によって異なった常識がある場合もある。

なるべく広い分野の実験知識を知っていると良いだろう。
以下の本は、化学分野と物理分野で標準的な実験知識の本である。
通読するのには向かないが、暇な時にパラパラと眺めてみるといいだろう。
佐々木研にはあまり関係ないが、有機実験の分野では「研究室で役立つ有機実験のナビゲーター 実験ノートのとり方からクロマトグラフィーまで 」という非常にいい本もある。

物理実験者のための13章 (物理工学実験 (1))


続 実験を安全に行うために―基本操作・基本測定編