2011年7月18日月曜日

計測法の概要をつかむ

科学は、新規な計測法とともに発展してきたと言っても過言ではないほど科学にとって計測法は重要である。

新たな計測法を考えた人物として、古くはガリレオが挙げられる。
ガリレオと言うと、脈拍で教会のシャンデリアの揺れを測定したという逸話があるが、実はこれは史料に基づいたものではない。

実際に記録に残っている実験としては、斜めに置いた板の上を転がるボールの時間を測定している。その時に、時間を計るのにガリレオが用いたのは何であろうか?


実は、歌である。
合唱団で歌う場合は、毎回、歌うのにかかる時間がかなり正確になる。
それを利用して時間の計測をしたのである。
なんとも原始的に思えるが、当時としてはそれが時間計測の限界であったのだろう。


もちろん現在では、
数えきれないほど多くの計測法が存在する。
そして、強力な計測からは、日々新たなサイエンスが生まれている。
しかしながら、計測法の種類が多いうえに、計測機器はブラックボックス化されているものも多い。計測機器について学ぶのは、特にまだあまり実験に触れていない学部生にとっては大変である。

この本は、ざっくりとではあるが多数の計測法について非常に分かりやすい説明がされている。


なっとくする機器分析 (なっとくシリ-ズ)