高校時代初めて、指数・対数を習った時は、何の役に立つのか分からなかった。
特に"log"なんていう記号に馴染めなかった。
そんなときに読んだ本が、「ゾウの時間 ネズミの時間」だった。
生物のサイズと時間などの関係が指数・対数を使うときれいに説明できてしまう。
月日は経ち、
その本の著者、本川 達雄先生にも定年の時期がやってきた。
先生の長年の蓄積をまとめたのが、
「生物学的文明論」である。
やや、「ゾウの時間 ネズミの時間」と重複する内容もあるが、
先生の鋭い視点がちりばめられていて面白い。
生物の知識があまりなくても楽しめる。